独立起業と独立開業成功の鉄則
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起業独立・起業開業の成功のポイント 他者に勝る自分の能力、才能、経験の見極め 起業独立を成功させる要因の一番目は「他人(他社)には無い自分(自社)の強み」を見極めることです。「なーんだ、そんなことか。」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。でも、本当にこれは成功のための重要な要素なのです。 ちょっと次の質問を考えてみてください。 野球業界に長く携わり、自身でも野球選手の経験があり、野球のとても上手い人が「自分はこれから相撲の世界で力士として成功したい。何故なら入門は簡単で、誰でもOKで、身体検査だけだし、師匠が一から稽古をつけてくれるし、力がつけば実力次第でかなり儲かるからね。」と言ったら、 あなたは彼に何とアドバイスしますか? いかがでしょうか?おそらく「野球の世界で仕事を続けた方が良いのではないのですか。」とか「せっかく野球の才能と経験があるのだからそれを活かした方がいいよ。」「もう野球選手としては活躍できないかもしれないけど、その経験を後輩に教えてあげたり、伝えてあげたり、コーチとして取り組んだ方が成功する確率が高いよ。」「どうしても相撲の世界に入りたいのなら、今までの経験を活かして、モチベーションの高め方とか、目標の設定の仕方とか、トレーニングの方法について力士の人にコーチングしたり、相談にのる方が上手く行くのではないかな。」とアドバイスするのではないでしょうか。 彼がこれから相撲の世界で力士としての道に進んでも、失敗するのは明らかだからです。もちろん可能性は0ではありませんが、常識的な社会経験を積んできたあなたなら彼に「相撲の世界では力士として成功する確率は低いよ。」とアドバイスするはずです。 でも、起業する時に多くの人は 「経験も能力も自分には無いけど新しい分野で起業しようと思う。何故なら簡単で、誰でもOKで、検査もないし、本部が一から指導してくれるし、力がつけば実力次第でかなり儲かるから。」と言って起業するのです。 具体的には「クリエイティブな制作の才能があるのに、マネジメントの必要な起業」を試みたり、「建築業界での知識と経験が豊富で法人営業が数珠なのに、退職金でコンビニのフランチャイズに加盟して一般客相手の接客で成功しよう」としたり、「運動の知識と経験が豊富なのに、それを活かさずに資金のかかる事業を計画」したり、「教えることが上手なのに、身体を使う仕事」をしたり、「マネジメントが得意なのに、接客の仕事」を選んだり、「ソフトの企画の能力があるのに、物販に携さわるビジネスで起業」したり、「交渉や折衝が得意なのに、物作りの仕事」に取り組もうとする人が多いのです。 つまり、「野球が上手で経験も豊富なのに、わざわざ違うことで起業する人」がとても多いのです。 傍から見ていると「この人には○○な才能と能力があるなあ。」「この人は△△の業界での優れた経験がある。」と思っていても、本人は全く自覚していないことが多いのです。そして「あなたには○○な才能と能力があるよ。」とか「あなたは△△で***な仕事をするときっと上手くいくよ。」教えてあげると、大抵「自分の○○なんて大したことないよ。」とか「△△の経験なんて役に立たないよ。」と言いながら、自分の実力では他者(社)に勝てないような分野へ参入しようとするのです。これでは野球の能力と経験が豊富にあるのにわざわざ力士になろうとする人と同じです。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか? それは自分の人生の棚卸をしていないからです。他者に勝る自分の能力や才能や経験を客観的に把握していないから、こういったことが起こります。 「自分の内面」を探らない限り自分の能力や才能や他社に勝る経験は見つからないのに、ほとんどの人が「初心者でも簡単に出来る」とか「未経験でもOK」「楽して儲かる」といった「自分の外の世界」を探してしまうのです。その結果、接客能力が人よりも劣っているのに、「飲食店でもやるか・・・。」、製造一筋できたのに「早期退職金でコンビニをやろう・・・。」、営業経験もないのに「法人相手の事業をやってみよう・・・。」といったように起業を考えます。 もちろん、それで成功する確率も0ではありませんが、先ほどの質問を考えてみてください。 野球の経験があり、野球の上手い人が「相撲の世界に入って成功したい」と言ったらあなたは彼に何と言ってアドバイスしますか? だから、あなた自身が起業して成功の確率を高めようと思ったら最初に行なうのは簡単、楽に、すぐに、手軽に、誰でも出来るビジネスを探すことではなく、他者に勝る自分の能力や才能や他者に長じた経験を探すことなのです。 この見極めが出来たならば、その次に、その能力や才能や経験をお金に買える=ビジネスとして成立させることを考えるのです。つまり、ホームページにも書きましたが、もしあなたが「パンが好き」「パン作りが得意」で、これから起業、独立、副業を行ないたいと考えている場合には、パン作りの先生として教室運営もできるし、パンに関する調査会社を経営することも出来ますし、パン屋さんに経営指導するコンサルタントにもなれます。パン作りのマニュアルを販売する情報起業家にもなれます。パン屋さん専門のデザイン会社、パンの世界事情を日本に広める会社、パン屋さんに特化した広告制作会社、パン好きな会員が集まる組織の維持運営、パンに関する講演会の企画運営、出張指導、出張パン作り、全国のパン屋さんの地図を作成する会社、美味しいパン屋さんを巡るツアー専門の旅行会社、パン屋さん向けの情報誌作成会社、パン屋さんのデリバリー請負をするアウトソーシング会社、パンのサイドメニューを考案する会社、パンを使った造形アーチスト、パン屋さんの店頭実演販売会社、移動式パン屋、パンと身体の関係を研究する栄養士、創作パン料理家、パン屋向けのBGMを作曲するアーチスト、パン屋さんへ出資する投資家、パン屋さんにスタッフを派遣する人材会社、新商品の開発会社、パンに特化したメルマガ発行者、パン評論家、パン料理を美味しく美しく撮影できるカメラマン、パンの試食調査スタッフ派遣会社、パンメーカーの社外モニターの組織化、パン屋職人のヘッドハンティング会社、パン屋さんの社員教育会社・・・・・等で起業すると能力や才能や経験をお金に変えることが出来るわけです。 「建設会社に長年勤務しているが、自分の経験なんか何の役にも立たないような気がします。開業資金もあまりありません。」という相談を受けたこともありますが、彼の経験や知識を活かして起業の成功確率を高めようと考えるなら、家を建てようとする人の相談にのる、時給制で電話相談を受ける、欠陥住宅を避けるためのアドバイスをする、建設業界への就職支援をする、建築費を1割削減するためのノウハウを販売する、アパートオーナーに代わって入居者の募集を歩合で請け負う、不動産業者に入居の募集広告のアドバイスする、建築素人には分からない施工進行のチェックを請け負う、住宅のチェックポイントを解説する見学会ツアーを開催する、建設業界の裏話を情報商品にする、建設業界情報のメルマガを発行する、初めてのマンション購入者向けセミナーを行なう、業界誌に寄稿する、業界紙の広告を取る、今の会社の業務をアウトソーシングで受注する、といったビジネスなら開業資金数十万円で明日からでも起業できます。しかも、今までの経験と知識と人脈は無駄にはなりません。 このように自分の能力や才能、経験値の高いものが何かが明確に分かっていれば、それをお金に変える=ビジネスに変える方法論なんて無限にあるのです。「まとまった資金を投入しないと成功できない。」「事務所が無いと成功できない。」と考えている人がいますが、それは間違いです。 私自身は資本金が1000万円であったのに事業に失敗しました。フランチャイズに加盟して店舗をオープンさせましたが失敗しました。東京23区内に事務所を構えましたが失敗しました。でも、人口が1万人にも満たない小さな地方都市で開業資金約30万円で、自分の好きなことで始めた事業は起業後一年で1億を実現しました。だから、あなたが起業を成功させようと思うなら「資金の多い少ない」「フランチャイズに加盟しての本部からの指導の有無」「事務所の有無」は成功とは何の関係もありません、と断言できます。 小さな会社やお店の経営を初心者が成功させる要因の1つ目は 他者に勝る自分の能力、才能、経験の見極めること。その後、その才能をお金に変える方法論を見つけること。 なのです。 |
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