起業独立と戦略と戦術
ビジネスを通して継続的な利益を生み出すには「戦略」が必要です。短期的な利益は運や偶然でも発生しますが、長期にわたる継続的な利益を発生させるには運や偶然ではなく経営上の「戦略」が必要です。

経営における戦略とは「市場調査、競合調査、商品開発、商品群開発、価格、顧客の選定、地域の選定、見込み客の集め方、見込み客の購入への誘導、既存客への対策、流通経路の選定、資金対策、組織構築」といった経営を構成する個々の要因を、自社の目的を効果的に実現するために統合した概念、仕組み、計画です。これは頭の仕事です。

そして戦略の構築後に戦略を具現化するために行なわれる実作業としての「マーケティング」や「戦術」が重要になります。具体的には市場調査や、実作業としての商品製造、広告宣伝活動、セールスプロモーション、マーケティング実務、営業活動、経理、人事、財務活動です。これは身体の仕事です。

企業では主に社長が戦略を担当し、社員は戦術を担当します。戦場で自軍と相手との強み、弱み、地形、状況、戦闘能力、兵士の数等を考慮した上で効果的な戦い方や陣組みを構築するのが大将ですが、これは戦略です。

大将は戦場全体が見える場所に陣取り指示を出します。そしてその戦い方や陣組みの指示に基づいて実際に戦場で雄たけびを上げながら竹や槍、鉄砲で戦う兵士は戦術担当ということになります。

この戦略と戦術のどちらも効果的に構築して実行しないとビジネスではなかなか収益があがりません。

しかし、経営でも戦闘でもアウトプットに対する重要度では、戦略と戦術では2:1の割合で戦略が重要になります。

これは「戦略が間違っていたら、戦術では修正できない。」ということです。もっと、分かりやすく言うと「社長が馬鹿だと社員がどんなに一生懸命働いても儲からない。」ということです。

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