起業家は何を学ぶか
私自身、会社員のころから自己啓発書や自分の仕事関係の書籍には良く目を通していましたし、人より勉強家だと思っています。

でも、今だから理解できますが、「会社員としての学ぶべき知識」と「経営者、起業家としての学ぶべき知識」は全く異なります。

「どれほど学ぶか」も大切ですが、「何を学ぶか」はもっと大切です。会社員としては広く浅く「どれほど学ぶか」は武器になりますが、経営者や起業家として成功するにはまず最初に「何を学ぶか」を慎重に選択した後に、「深く学ぶ」必要があります。

ゴルフでもスキーでも、英会話でも、車の運転でも、将棋でも、囲碁でも同じですが、上手くなるには「何を学ぶか」が重要なのです。

ゴルフがうまくなりたい時に「一生懸命ゴルフクラブの歴史や知識を学ぶ」ことはないはずです。車の運転が上手くなりたい人が「一生懸命にエンジンの仕組みを学ぶ」ことや、「車の領収書の保存の仕方を学ぶ」ことはないはずです。

それなのに起業独立志望者の多くは「法人化するための事務手続きの方法」「社会保険事務所へ提出する書類の書き方」「経営理念の書き方」「就業規則の作り方」「法人と個人事業主のメリット、デメリット」「オフィスの借り方」「帳簿のつけ方」「会計ソフトの使い方」「融資のコツ」「雇用保険について」「税金の種類」等を一生懸命に学びます。しかし、これらはビジネスで利益をもたらす要因ではありません。単なる業務知識です。
「業務知識」をどんなに吸収しても稼ぐことはできません。

ゴルフ(経営)が上手くなりたいのに「ゴルフクラブの作り方(法人設立の方法)」や「ゴルフクラブを綺麗に箱詰する方法(経営理念、就業規則、オフィス契約)」や「ゴルフクラブを作るときのお金の借り方(銀行との付き合い方)」や「ゴルフクラブの伝票の書き方(帳簿)」を一生懸命に学んでいるだけです。

「何を学ぶか」はとても重要なのです。
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