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起業して成功するには高収益を生み出す仕組みを考える |
10年ほど前に新興宗教の仕事をしたことがあります。舞浜の巨大ホールに数千人もの信者を集める、かなりメジャーな宗教団体で、
その団体が運営するアクセサリーショップの広告制作関連や、内装デザインを一手に受注したことがあります。
人からの紹介であり、私自身は入会はしていませんでしたが、短期間に数千万円の仕事をさせていただきました。
その仕事の請求後、2週間もしないうちに口座に振込みが行われて、口座残高が一挙に増えたので驚いた経験があります。
宗教とお金の問題を一緒に扱うのは邪道かもしれませんが、今から思うと、結果として非常にしっかりした経営システムが確立されている団体だったんだなあ、と感心することがいくつもあります。(以後に述べることは経営システムから見た堅実性を述べているだけで、宗教団体に対して偏見や他意はありません。)
例えば、勧誘に際して見てみると大体1:3程度の人数で勧誘が行われます。
入会使用かどうか迷っている人1人に対して、既存の会員さんが3人で勧誘するわけですが、これは心理学に合致しています。最も人間が説得されやすい人数は3〜4名です。
宗教団体で運営しているお店の社員は信者の方です。つまりボランティアです。人件費が低く抑えられます。
1人の信者の方は何回もグッズを購入します。つまりLTVがとても高くなります。
売上げは全て現金です。手形はありません。
会報誌はニュースレターと同じです。通販のカタログの役割を果たします。印刷は信者の方の会社で行ないます。
商品の仕入れも信者の方の会社から原価で仕入れます。
税金は優遇されます。
・・・つまり、「高収益を生み出す仕組み」が完成しているのです。
儲かるように考えて、儲かるような仕組みをつくり、儲かるように運営するから「儲かる」のです。経営戦略と売る仕組みがしっかりしているということです。経営にも参考になることが大です。
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