成功する起業家と稽古量

私は一時期パソコン教室を経営していたことがあります。
開校前にパソコンに関してある程度の知識はありましたが、知識量が飛躍的に伸びたのは自分で生徒さんに教えるようになってからです。これは量稽古のおかげです。

自分で何回か操作練習した後で毎日毎日生徒さんに授業を行うと、1日に1回授業したとして10日で10回、一ヶ月で数十回も同じ操作を説明して実習することになるので、ほとんどの機能はそんなに無理をせずともいつの間にか覚えることが出来ていました。

一ヶ月もすれば、生徒さんから質問されてもまずほとんど全て回答できるようになります。
また、大抵質問される事柄は決まってきますので、最初はわからなかったことでも調べて生徒さんへ回答するうちに、これも覚えてきて、しばらくすると生徒さんに聞かれる前に「ここで質問がくるだろうな。」というポイントが分かるようにもなります。

そうすると「先生ってほんとに何でも知ってるねー。」って、当たり前のことに対して感謝されるようになります。これは量をこなしているから出来ることです。

ランチェスター戦略で有名な竹田陽一先生も「量」の重要性を指摘されていますが、天才で無い限り、ある程度の量稽古は重要です。

これは「門前の小僧習わぬ経を読む。」と同じで、同じことを何度も何度も繰り返していれば上達する、という単純な法則です。

しかし、「世の中には量稽古を進んで出来る人は極めて少ない」ので、もし、あなたが量稽古ができるタイプの人であれば成功するチャンスはかなり高まります。

また、起業家として成功するにはビジネスの世界である程度の量稽古をこなす必要がありますが、その量をこなし終えるまでこの世界で生き残らなくてはいけません。

だから、戦略も計画もなくギャンブル的に大きく一箇所に経営資源を「賭け」てはいけないのです。そこで経営資源が尽きてしまうと「量稽古ができなくなる」のです。

あなたは成功するまで稽古を続けなくてはいけません。
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